給与口座にゆうちょはダメ?理由と正しい選び方

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給与口座にゆうちょ銀行はダメ?

と不安になっていませんか。
入社や転職のタイミングで給与振込口座の提出を求められたとき、普段から使っているゆうちょ口座をそのまま指定してよいのか迷う人は少なくありません。
ネット上では「ゆうちょは使えない」「会社に嫌がられる」といった声もありますが、実際にはゆうちょ銀行でも給与受取は可能です。

ただし、会社の指定ルールや、ゆうちょ特有の「記号・番号」と「振込用口座情報」の違いを知らないまま提出すると、登録ミスにつながることがあります。
この記事では、ゆうちょを給与口座にしてよいのか、向いている人・後悔しやすい人、提出前に確認すべきポイントまで分かりやすく整理します。

この記事でわかること

  • 給与口座にゆうちょ銀行を使ってよいのか
  • 「ゆうちょはダメ」と言われる主な理由
  • ゆうちょを給与口座にするメリットと注意点
  • 後悔しない給与口座の選び方
  • 会社へ提出する前に確認すべき口座情報

ゆうちょを使うべきか、別の銀行を選ぶべきか迷っている人は、自分の生活スタイルに合わせて判断していきましょう。

目次

給与口座にゆうちょ銀行は本当にダメなのか

「給与口座にゆうちょはダメ」と聞くと、会社に迷惑をかけるのではないか、給料が振り込まれないのではないかと不安になりますよね。
結論から言うと、ゆうちょ銀行を給与口座にすること自体は問題ありません。
ただし、会社の指定ルールや提出する口座情報を間違えると、スムーズに登録できないことがあります。
まずは「できること」と「注意すべきこと」を分けて確認しましょう。

ゆうちょ銀行でも給与受取はできる

ゆうちょ銀行は、給与口座として使えます。
ゆうちょ銀行の公式サイトでも、会社からの給与が通常貯金に振り込まれるサービスとして「給与受取」が案内されています。
つまり、「ゆうちょだから給与口座にできない」という話は正しくありません。
普段からゆうちょの通帳やキャッシュカードを使っている人なら、給与の受け取り先としてそのまま活用できます。

特に、学生時代からゆうちょ口座を持っている人、引っ越しが多い人、近くに郵便局がある人にとっては使いやすい選択肢です。
全国に郵便局やATMがあるため、地方から都市部へ転職した場合でも、口座を作り直さずに使い続けやすいでしょう。

ただし、ここで大切なのは「ゆうちょ銀行が使えるか」と「勤務先が受け付けてくれるか」は別の話だという点です。銀行としては給与受取に対応していますが、会社側の給与振込システムや事務ルールによって、提出方法が決まっている場合があります。

たとえば、会社から「金融機関名・支店名・口座番号を記入してください」と言われたとき、ゆうちょの通帳にある「記号・番号」をそのまま書くと、登録できないことがあります。
給与口座としてゆうちょを使うなら、会社が求める形式に合わせて正しい情報を出すことが重要です。

会社によっては指定銀行を求められる場合がある

ゆうちょ銀行そのものに問題がなくても、会社によっては給与口座として指定できる銀行が限られることがあります。
たとえば、「会社指定の銀行口座を作ってください」「給与振込は〇〇銀行のみです」と案内されるケースです。これは、会社が給与振込の手数料や事務処理をまとめやすくするために、特定の金融機関を使っていることがあるからです。

ただし、会社から特に指定がなく、「本人名義の普通預金口座を提出してください」という案内であれば、ゆうちょ銀行を選べる可能性は十分あります。
実際には、入社書類や給与振込依頼書に書かれている条件を確認するのが最も確実です。

確認すべきポイントは、次の3つです。

確認項目見るべき内容
指定銀行の有無特定の銀行名が書かれているか
口座名義本人名義のみか、家族名義も可か
記入形式支店名・店番・口座番号が必要か

特に注意したいのは、会社が「ゆうちょ不可」と明記している場合です。この場合は、経理システムの都合や会社の運用上、登録できない可能性があります。
反対に、不可と書かれていないなら、最初から「ゆうちょはダメ」と決めつける必要はありません。

不安なときは、入社書類を提出する前に「ゆうちょ銀行の給与受取は可能でしょうか」と経理担当者へ確認しましょう。
聞き方はそれだけで十分です。
余計な説明を長くするより、会社のルールを早めに確認したほうが、口座開設の手間も減らせます。

「記号・番号」と「店番・口座番号」の違いに注意する

ゆうちょ銀行を給与口座にするとき、最も間違いやすいのが口座情報の書き方です。ゆうちょの通帳やキャッシュカードには「記号・番号」がありますが、他の金融機関から振り込んでもらう場合は、振込用の「店名・預金種目・口座番号」が必要になります。
給与振込も、会社側が他行あて振込の形式で処理する場合、この振込用情報を使います。

たとえば、ゆうちょ銀行の公式案内では、記号が「11540」の場合、振込用の店番は「158」のように変換されます。
また、番号は最後の「1」を削除する形になる例が紹介されています。記号と番号の間に1桁の数字がある場合、その数字は振込時に使わない点も重要です。

つまり、給与口座の書類に以下のように書いてしまうと、会社側で登録できない可能性があります。

間違いやすい書き方正しい考え方
記号を支店名として書く振込用の店名・店番を確認する
番号をそのまま口座番号にする振込用口座番号に変換する
通帳の数字を全部写す給与振込用の形式で提出する

確認方法は難しくありません。ゆうちょ銀行の公式サイトには、記号番号から振込用の店名・預金種目・口座番号を調べるページがあります。通帳を持って郵便局の貯金窓口に行けば、振込用の店番や口座番号を確認することもできます。

「ゆうちょは給与口座にダメ」と言われる原因の多くは、銀行自体の問題ではなく、この提出情報の間違いです。会社に出す前に、金融機関名は「ゆうちょ銀行」、支店名または店名、預金種目、口座番号、名義人カナをそろえておけば、登録ミスをかなり防げます。

ゆうちょ銀行が給与口座に向かないと言われる理由

ゆうちょ銀行は給与口座として使えますが、「絶対におすすめ」と言い切れるわけでもありません。
なぜなら、給与が入った後のお金の動かし方によっては、手数料や管理のしにくさを感じる場面があるからです。
特に、家賃の振込、別銀行への資金移動、キャッシュレス決済との連携をよく使う人は、事前に弱点を知っておくと失敗を防げます。

振込用の口座情報を間違えやすい

ゆうちょ銀行が給与口座として「ダメ」と言われやすい一番の理由は、口座情報の書き方でつまずきやすいことです。一般的な銀行では「銀行名・支店名・口座番号」をそのまま書けば済むことが多いですが、ゆうちょ銀行には「記号・番号」という独自の表記があります。
そのため、会社の給与振込依頼書に通帳の数字をそのまま書いてしまい、経理担当者から差し戻されるケースがあります。

特に新社会人や転職直後の人は、入社書類をまとめて提出する時期と重なりやすく、細かい確認を後回しにしがちです。給与口座の登録が遅れると、初回給与の振込手続きに間に合わない可能性も出てきます。
これは「ゆうちょが悪い」というより、提出形式を間違えやすい仕組みがある、という理解が近いでしょう。

会社へ提出するときは、次の情報をそろえるのが基本です。

提出項目書く内容
金融機関名ゆうちょ銀行
支店名・店名振込用の店名
店番3桁の店番
預金種目普通預金にあたる通常貯金
口座番号振込用の口座番号
口座名義本人名義のカナ表記

ゆうちょ銀行の通帳には、他金融機関からの振込用として「店名」「店番」「預金種目」「口座番号」が記載されている場合があります。
見当たらないときは、ゆうちょ銀行の公式ページで記号番号を変換する、または窓口で確認すると安全です。

他行あて振込手数料が気になる場合がある

給与がゆうちょ銀行に入ったあと、家賃や仕送り、別銀行の貯蓄口座へお金を移す人は、振込手数料を確認しておく必要があります。給与口座は「受け取るだけ」なら大きな差を感じにくいものの、毎月お金を動かす回数が多い人ほど、手数料の違いが家計に響きます。

たとえば、毎月1回だけでも他行あて振込に手数料がかかると、1年で12回分の出費になります。
1回あたり数百円でも、年間では数千円です。
これを10年続けると、ちょっとした家電が買える金額になることもあります。
給与口座は長く使うものなので、「今月だけ」の感覚ではなく、年間コストで考えると判断しやすくなります。

比較するときは、次のように整理すると分かりやすいです。

使い方手数料を確認すべき場面
家賃を振り込む毎月の他行あて振込
貯蓄口座へ移す自分名義の別銀行への振込
家族へ送金する仕送りや生活費の送金
投資用口座へ入金する証券口座との入出金

最近は、給与受取を条件に他行振込手数料が月数回無料になるネット銀行もあります。
すべての人にネット銀行が合うわけではありませんが、毎月の振込回数が多い人にとっては、ゆうちょより使いやすい場合があります。

反対に、給与を受け取った後は主にATMで引き出すだけ、クレジットカードや公共料金の引き落としに使うだけという人なら、他行振込手数料の差はそれほど大きな問題になりにくいでしょう。

ATMやネット銀行の無料特典と比べると弱く感じることがある

ゆうちょ銀行は全国で使いやすい一方、ネット銀行のような「給与受取でポイント付与」「他行振込無料回数が増える」「コンビニATM無料回数が増える」といった特典面では、物足りなく感じる人もいます。
特に、スマホで家計管理をしたい人や、キャッシュレス決済をよく使う人は、銀行口座に求める機能が以前より増えています。

たとえば、ネット銀行の中には、給与振込の設定や残高条件によって会員ランクが上がり、ATM手数料や振込手数料の無料回数が増えるところがあります。
毎月の給料を受け取るだけで優遇を受けられるなら、同じ給与口座でも実質的なメリットは変わってきます。

一方で、ゆうちょ銀行の強みは、スマホ特典よりも「全国で使いやすい安心感」にあります。郵便局やゆうちょATMが身近にあり、現金を引き出す機会が多い人には便利です。
地方に住んでいる人、出張や転勤が多い人、親世代との送金がある人にとっては、ネット銀行より心理的な使いやすさを感じる場面もあるでしょう。

判断の目安は、次の通りです。

重視すること向いている口座
全国のATMや郵便局の使いやすさゆうちょ銀行
振込無料回数やポイントネット銀行
会社の指定に合わせやすいことメガバンク・地方銀行
スマホ完結の家計管理ネット銀行

つまり、ゆうちょ銀行が給与口座としてダメなのではなく、「お得さ」「振込のしやすさ」「アプリ連携」を重視する人には、他の銀行のほうが合うことがあるという話です。
自分がお金をどう使うかを基準にすれば、後悔しにくくなります。

ゆうちょ銀行を給与口座にするメリット

「ゆうちょは給与口座に向かない」という声がある一方で、実際にはゆうちょ銀行ならではのメリットもあります。
特に、すでに口座を持っている人、現金を使う機会がある人、全国どこでも使いやすい銀行を選びたい人にとっては、十分に現実的な選択肢です。
デメリットだけで判断せず、自分の生活に合うかどうかで見ていきましょう。

全国の郵便局やATMを使いやすい

ゆうちょ銀行の大きなメリットは、全国の郵便局やATMを使いやすいことです。都市部だけでなく地方にも郵便局は多く、転勤・引っ越し・帰省があっても、同じ口座をそのまま使いやすい安心感があります。給与口座は長く使うものなので、「生活圏が変わっても困りにくい」という点は見逃せません。

たとえば、地方の実家から都市部へ就職した人や、転職で住む場所が変わる可能性がある人にとって、全国で使いやすい口座は便利です。メガバンクの支店やATMが少ない地域でも、郵便局なら見つけやすい場面があります。普段はスマホ決済を使っていても、冠婚葬祭、病院、個人店での支払いなど、現金が必要になる場面はまだ残っています。

給与口座として見た場合、次のような人には相性がよいでしょう。

生活スタイルゆうちょが便利な理由
地方在住郵便局やATMを見つけやすい
転勤・引っ越しが多い口座を変えずに使いやすい
現金を使う機会があるATM利用の安心感がある
実家とのお金のやり取りがある家族もゆうちょを使っていることが多い

ネット銀行は便利ですが、現金の入出金ではコンビニATMに頼る場面が多くなります。
その点、ゆうちょ銀行は「困ったときに窓口もある」という安心感があります。スマホ操作が苦手な家族とお金のやり取りをする場合にも、共通して使いやすい銀行として役立つでしょう。

学生時代からの口座をそのまま使える

ゆうちょ銀行は、学生時代に親が作ってくれた口座や、アルバイト代の受け取りに使っていた口座をそのまま給与口座にしやすい点もメリットです。
新しく銀行口座を作るには、本人確認書類の用意、アプリ登録、キャッシュカードの受け取りなど、意外と手間がかかります。入社前後は住民票、雇用契約書、年金手帳関連、通勤経路の申請など手続きが多いため、既存口座を使えるだけでも負担を減らせます。

特に新社会人や転職直後の人は、給与口座の提出期限が短いことがあります。
すでに使えるゆうちょ口座があれば、振込用の店名・店番・口座番号を確認して提出するだけで済みます。口座開設の審査待ちやカード到着待ちに焦る必要がないのは、実用面で大きな利点です。

また、長く使っている口座なら、公共料金、スマホ料金、クレジットカード、奨学金返済などの引き落とし先に設定済みの場合もあります。
給与が同じ口座に入れば、引き落とし前に別口座からお金を移す手間を減らせます。

ただし、学生時代の口座を使う場合は、名義や住所情報が古いままになっていないか確認しておきましょう。住所変更をしていないと、重要書類が届かなかったり、各種手続きで不便を感じたりすることがあります。
給与口座として本格的に使う前に、登録情報を現在の内容に整えておくと安心です。

家賃・公共料金・クレジットカードの引き落としにも使いやすい

給与口座を選ぶときは、「給料を受け取れるか」だけでなく、「毎月の支払いをまとめやすいか」も大切です。ゆうちょ銀行は、公共料金、携帯電話料金、クレジットカード、保険料、家賃保証会社の引き落としなど、日常的な支払い口座として使える場面が多くあります。給与が入る口座と引き落とし口座を同じにすると、お金の流れが見えやすくなります。

たとえば、毎月25日に給料が入り、月末に家賃、翌月10日にクレジットカード、15日にスマホ料金が引き落とされる場合、給与口座にまとめておけば残高不足を防ぎやすくなります。複数の銀行にお金を分散していると、「A銀行には給料があるのに、B銀行の引き落とし口座が不足していた」というミスが起きやすくなります。

家計管理が苦手な人は、まず次のように分けるとシンプルです。

口座の役割使い方
給与・支払い口座給与受取、家賃、カード、公共料金
貯蓄口座毎月決まった金額を移す
投資用口座証券口座への入金に使う

ゆうちょを給与・支払い口座にして、貯蓄や投資は別口座で管理する方法なら、ゆうちょの安心感と他銀行のお得さを両方使えます。すべてを一つの銀行にまとめる必要はありません。

大切なのは、自分が毎月どの支払いをしているかを洗い出すことです。
家賃、カード、スマホ、保険、サブスクなどを確認し、ゆうちょで問題なく引き落とせるなら、給与口座として十分使いやすい選択肢になります。

給与口座をゆうちょにして後悔しやすい人・向いている人

ゆうちょ銀行を給与口座にするかどうかは、「良い・悪い」で決めるより、自分のお金の使い方に合うかで判断したほうが失敗しません。
同じゆうちょ口座でも、現金中心の人には便利に感じられ、振込やスマホ連携を重視する人には物足りなく感じられることがあります。ここでは、後悔しやすい人と向いている人を具体的に整理します。

ゆうちょで後悔しやすい人の特徴

ゆうちょを給与口座にして後悔しやすいのは、毎月の振込回数が多い人です。
たとえば、家賃を大家さんの銀行口座へ振り込む、貯蓄用のネット銀行へ毎月移す、家族へ仕送りする、投資用口座へ入金するという使い方をしている場合、手数料や操作の手間が気になりやすくなります。

特に、給与が入ったあとに別の銀行へお金を動かす前提なら、給与受取で他行振込無料回数が増えるネット銀行のほうが合う可能性があります。1回ごとの手数料は小さく見えても、毎月続けば年間コストになります。給与口座は一度設定すると変更が面倒なので、最初に「給料が入ったあと、何に使うか」を考えることが大切です。

また、スマホアプリで家計管理をまとめたい人も注意が必要です。
家計簿アプリ、キャッシュレス決済、証券口座、自動積立サービスなどを多く使う人は、連携のしやすさや入出金のスピードを重視したほうが快適に使えます。

後悔しやすい人をまとめると、次の通りです。

特徴後悔しやすい理由
毎月他行振込が多い手数料や手間が増えやすい
ネット銀行の特典を重視する無料回数やポイント面で差を感じる
スマホ完結で管理したいアプリ連携を物足りなく感じる場合がある
投資や貯蓄を自動化したい資金移動の設計が必要になる

ゆうちょが合わない人は、給与口座を別銀行にして、ゆうちょは現金引き出し用やサブ口座として残す方法もあります。

ゆうちょを給与口座にしても問題ない人の特徴

ゆうちょを給与口座にしても問題ないのは、給料を受け取ったあと、主に生活費の引き落としや現金の引き出しに使う人です。
家賃、スマホ料金、クレジットカード、公共料金などを同じ口座から支払うなら、お金の流れが一本化されて管理しやすくなります。

また、すでにゆうちょ口座を長く使っていて、支払い設定が済んでいる人にも向いています。新しく口座を作ると、引き落とし先の変更、キャッシュカードの到着、アプリ登録、会社への再提出などが必要になります。現在のゆうちょ口座で不便を感じていないなら、無理に変える必要はありません。

地方在住の人や、引っ越し・転勤の可能性がある人にも使いやすいでしょう。郵便局やATMが身近にある地域では、現金の入出金で困りにくいからです。
ネット銀行は便利ですが、窓口がないため、通帳で確認したい人や対面で相談したい人には不安が残る場合もあります。

向いている人を整理すると、次のようになります。

特徴向いている理由
現金を使う機会がある郵便局やATMを利用しやすい
すでに支払い口座にしている変更手続きが少ない
地方や郊外で暮らしている生活圏に郵便局があることが多い
シンプルに管理したい給与と支払いをまとめやすい

つまり、ゆうちょは「お得さ最優先」の人より、「安心感と分かりやすさ」を重視する人に向いています。給与口座は毎月使うものなので、自分がストレスなく使えるかを基準に選ぶのが一番です。

迷ったら生活用口座と貯蓄用口座を分ける

ゆうちょを給与口座にするか迷うなら、生活用口座と貯蓄用口座を分ける方法がおすすめです。すべてを一つの口座で管理しようとすると、使ってよいお金と残すべきお金が混ざり、貯金が増えにくくなります。
給与口座を生活費用にして、毎月決まった金額を別の口座へ移すだけでも、家計はかなり見えやすくなります。

たとえば、給与が25万円なら、次のように分けます。

使い道金額例口座
家賃・光熱費・カード支払い15万円ゆうちょ
食費・日用品5万円ゆうちょまたは決済口座
貯蓄3万円ネット銀行
投資・予備費2万円証券口座・別口座

この形にすると、ゆうちょの使いやすさを活かしながら、ネット銀行の金利や振込無料回数などのメリットも取り入れられます。給与口座をゆうちょにしたからといって、貯蓄も投資も全部ゆうちょで行う必要はありません。

大切なのは、「給料が入る口座」と「お金を増やす・守る口座」を分けて考えることです。
生活費は出入りが多いため、残高が上下しやすくなります。一方、貯蓄用口座は基本的に引き出さない前提にすると、貯金額が見えやすくなります。

ゆうちょを給与口座にして不安がある人は、まず3か月だけ家計の流れを見てみましょう。
振込手数料が気になる、貯金がしにくい、アプリ管理が面倒と感じたら、その時点で給与口座の変更を検討すれば十分です。

給与口座を選ぶときに見るべきポイント

給与口座は「会社に出せれば終わり」ではありません。毎月の給料が入り、家賃やカード代が引き落とされ、生活費を出す中心の口座になります。そのため、なんとなく選ぶと、あとから手数料・使いにくさ・管理のしづらさが気になることがあります。
ゆうちょにするか、別の銀行にするか迷ったときは、次の3つを基準に比べると判断しやすくなります。

ATM手数料と利用時間を確認する

給与口座を選ぶとき、最初に確認したいのがATM手数料と利用時間です。
毎月の生活費を現金で引き出す人にとって、ATMの使いやすさはかなり重要です。
家の近く、職場の近く、通勤途中に使えるATMがあるかを見ておくと、給料日前後のストレスを減らせます。

たとえば、平日の日中しか無料で使えない銀行を選ぶと、仕事終わりや休日に引き出すたびに手数料がかかることがあります。
1回110円や220円でも、月に3回使えば330円〜660円、1年では3,960円〜7,920円になります。
小さく見える金額でも、毎年続く固定費と考えると無視できません。

確認するときは、次のように見ると分かりやすいです。

確認項目チェック内容
自宅近くのATM徒歩圏内にあるか
職場近くのATM昼休みや退勤後に使えるか
コンビニATM無料回数や時間帯はあるか
土日祝の利用手数料がかかるか
夜間の利用利用可能時間と手数料

ゆうちょ銀行は郵便局やゆうちょATMを利用しやすい点が強みです。一方、ネット銀行はコンビニATMの無料回数が条件付きで付くことがあります。どちらが得かは、あなたが「どこで・何回・何時に」お金を引き出すかで変わります。給与口座を決める前に、普段の生活圏で実際に使うATMを3か所ほど確認しておくと安心です。

他行振込の回数と手数料を見る

給与口座を選ぶうえで、ATMと同じくらい大事なのが他行振込の手数料です。
家賃を大家さんの口座へ振り込む人、別銀行の貯蓄口座へ毎月移す人、家族へ仕送りする人は、毎月の振込回数を数えてみましょう。
給与口座からお金を動かすたびに手数料がかかるなら、年間では大きな差になります。

たとえば、毎月2回の他行振込があり、1回あたり165円かかる場合、月330円、年間3,960円です。1回330円なら、月660円、年間7,920円になります。
さらに家賃、貯蓄、投資、仕送りが重なると、振込だけで年間1万円近くになる可能性もあります。

まずは、次の表で自分の振込パターンを整理してみてください。

振込先月の回数見直しポイント
家賃1回口座振替にできるか
貯蓄用口座1回自動入金サービスを使えるか
家族への送金0〜1回同じ銀行同士なら安いか
投資用口座0〜1回即時入金に対応しているか

ネット銀行の中には、給与受取や残高条件によって他行振込手数料が月数回無料になるところがあります。毎月確実に振込がある人は、無料回数がある銀行を給与口座にしたほうが、長期的には得になることもあります。

一方、振込をほとんど使わない人なら、手数料の差はそこまで気にしなくても大丈夫です。
ゆうちょで給料を受け取り、カードや公共料金の引き落としに使うだけなら、振込手数料よりもATMの場所や使い慣れた安心感を優先したほうが満足度は高くなります。

家計管理アプリやキャッシュレス決済との相性を考える

最近は、給与口座を家計簿アプリ、スマホ決済、クレジットカード、証券口座と連携して使う人が増えています。そのため、給与口座を選ぶときは「お金を受け取れるか」だけでなく、「管理しやすいか」も見ておくことが大切です。アプリで残高や支出を確認できると、使いすぎに早く気づけます。

たとえば、給与が入ったら家計簿アプリに自動反映され、カード代やサブスクの支払いも見える状態なら、月末に慌てにくくなります。
反対に、複数口座を手作業で確認していると、残高不足や引き落とし忘れが起きやすくなります。

チェックしたい相性は、次の通りです。

連携先確認すること
家計簿アプリ口座連携できるか
スマホ決済チャージや引き落としに対応しているか
クレジットカード支払い口座に設定できるか
証券口座入金しやすいか
自動積立毎月の資金移動が簡単か

ゆうちょ銀行もアプリやネットサービスを使えますが、「ポイントを貯めたい」「スマホだけで完結したい」「投資や貯蓄を自動化したい」という人は、ネット銀行のほうが合う場合があります。
反対に、通帳で確認したい人、郵便局の窓口がある安心感を重視する人は、ゆうちょのほうが使いやすいでしょう。

給与口座選びで大切なのは、世間のおすすめをそのまま選ばないことです。
自分が現金派なのか、キャッシュレス派なのか、振込が多いのか、引き落とし中心なのか。そこを見れば、ゆうちょが合うかどうかも自然に判断できます。

給与口座をゆうちょにする場合の提出前チェック

ゆうちょ銀行を給与口座にすると決めたら、最後に確認したいのが会社へ提出する情報です。
給与口座の登録でミスが起きると、経理担当者から差し戻されたり、初回給与の振込手続きが遅れたりする可能性があります。
特にゆうちょは「記号・番号」と「振込用の口座情報」が違うため、提出前に一つずつ確認しておくことが大切です。

会社に提出するのは振込用の店名・店番・口座番号

ゆうちょ銀行を給与口座にする場合、会社に提出するのは通帳にある「記号・番号」ではなく、基本的には振込用の「店名・店番・預金種目・口座番号」です。
一般的な銀行と同じ形式で給与振込を処理するため、会社側の給与振込依頼書には、支店名や口座番号を記入する欄が用意されていることが多いです。

たとえば、給与振込依頼書に次のような欄がある場合、ゆうちょの記号番号をそのまま書くのは避けましょう。

書類の項目ゆうちょで書く内容
金融機関名ゆうちょ銀行
支店名・店名振込用の店名
店番3桁の店番
預金種目普通または通常貯金
口座番号振込用の口座番号
口座名義本人名義のカナ表記

ここで間違いやすいのが、通帳に大きく表示されている「記号」と「番号」です。ゆうちょ同士の送金では記号番号を使う場面がありますが、会社から給与を振り込む場合は、他の銀行と同じように扱える振込用情報が求められることが多くなります。

また、口座名義は漢字ではなく、カタカナで書くよう指定される場合があります。
濁点、長音、旧姓、ミドルネーム、法人名義などは登録ミスの原因になりやすいため、通帳やキャッシュカードに記載された名義を確認してから書きましょう。
会社の書類に「本人名義のみ」とある場合、家族名義の口座は使えません。

通帳・アプリ・公式変換ページで確認する

振込用の店名や口座番号は、通帳、ゆうちょ銀行のアプリ、公式サイトの変換ページなどで確認できます。
通帳を持っている場合は、見開きページに「この口座を他金融機関からの振込の受取口座として利用される際は」といった案内とともに、店名・店番・預金種目・口座番号が記載されていることがあります。

通帳に記載がない場合や、キャッシュカードしか持っていない場合は、ゆうちょ銀行の公式サイトにある記号番号から振込用口座情報を調べるページを使うと便利です。
自分で変換するときは、数字の入力間違いに注意してください。1桁違うだけでも別の情報になってしまうため、提出前に必ず見直しましょう。

確認手順は、次の流れが安心です。

手順内容
1通帳またはカードで記号・番号を確認する
2振込用の店名・店番・口座番号を調べる
3給与振込依頼書へ丁寧に記入する
4口座名義のカナ表記を確認する
5提出前にもう一度数字を照合する

スマホで確認する場合は、画面を見ながら手書きすると数字を飛ばしやすくなります。可能であれば、振込用情報が表示された画面を見ながら、記入後にもう一度チェックしましょう。会社にコピーの提出を求められた場合は、通帳の該当ページやキャッシュカードの写しでよいのか、事前に確認しておくとスムーズです。

不安なときは会社の経理担当に確認する

ゆうちょ銀行を給与口座にしてよいか迷ったときは、自分で判断しきるより会社の経理担当に確認するのが確実です。
ネット上では「ゆうちょはダメ」「会社によっては使えない」といった声がありますが、実際に受け付けるかどうかは勤務先のルール次第です。
入社書類や給与振込依頼書に明記されていない場合は、早めに聞いておきましょう。

聞き方は、次のように短くて問題ありません。

給与振込口座として、ゆうちょ銀行を指定することは可能でしょうか。
可能な場合、記号番号ではなく、振込用の店名・店番・口座番号を記入すればよろしいでしょうか。

このように聞けば、経理担当者も確認しやすくなります。会社によっては、「ゆうちょも可」「指定銀行のみ」「ネット銀行は不可」「本人名義なら可」など、独自のルールを設けていることがあります。口座を新しく作る必要があるかどうかも、この時点で分かります。

また、初回給与の振込日は入社時期によって手続きがタイトになることがあります。
書類提出が遅れると、初回だけ別対応になる可能性もあるため、迷っている時間を長くしすぎないことが大切です。

最後に、提出前のチェックリストを置いておきます。

チェック項目確認
会社がゆうちょを受け付けている
本人名義の口座である
振込用の店名・店番を確認した
振込用の口座番号を確認した
名義のカナ表記を確認した
提出期限に間に合う

この6つを確認しておけば、ゆうちょを給与口座にする際の不安はかなり減らせます。
大事なのは、「ゆうちょだからダメ」と決めつけることではなく、会社のルールと正しい提出情報をそろえることです。

まとめ

給与口座にゆうちょ銀行を指定すること自体は、決してダメではありません。
ゆうちょ銀行は給与受取に対応しており、全国の郵便局やATMを使いやすい点、学生時代からの口座をそのまま使える点、家賃や公共料金の引き落とし口座として管理しやすい点がメリットです。

一方で、会社によっては指定銀行がある場合や、給与振込依頼書に記入する口座情報を間違えやすい点には注意が必要です。
特に、ゆうちょの「記号・番号」をそのまま書くのではなく、振込用の「店名・店番・預金種目・口座番号」を確認して提出することが大切になります。

また、毎月の他行振込が多い人、ネット銀行の無料特典やポイントを重視する人、スマホで家計管理を完結させたい人は、別の銀行を給与口座にしたほうが使いやすい場合もあります。
迷ったときは、ゆうちょを生活費口座として使い、貯蓄用や投資用の口座を別に分ける方法も現実的です。

まずは会社のルールを確認し、自分のお金の使い方に合うかを見直してみましょう。
「なんとなく不安」で決めるより、手数料・ATM・振込・管理のしやすさを比べることで、後悔しない給与口座選びができます。

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この記事を書いた人

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