
スマホを水におとしてしまった
スマホをうっかり水に落としてしまい、焦って検索しているあなた。電源はつくのか?中のデータは無事なのか?と不安でいっぱいですよね。大切なスマホが水没したとき、最も重要なのは**「すぐに正しい対応をすること」**です。そして、今後同じトラブルを避けるための備えも必要です。
この記事では、スマホ水没時のNG行動や応急処置、修理にかかる費用や方法をわかりやすく解説。さらに、万が一の出費を抑えるための「モバイル保険」についても紹介します。今まさに困っている方も、将来の備えをしたい方も、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- スマホを水に落としたときの正しい応急処置方法
- 修理できるかどうかの判断基準と費用の目安
- 正規修理と非正規修理、それぞれのメリット・デメリット
- 日常でできる水没予防策とバックアップのコツ
- 万が一に備える「モバイル保険」の仕組みとメリット
スマホを水に落としたときの正しい対処法
「スマホを水に落としてしまった…」そんな瞬間、誰しもパニックになりますよね。しかし、焦って間違った対応をすると、かえって故障の原因になることも。まずは深呼吸して、状況を整理しましょう。ここでは、スマホを水没させた直後に絶対やってはいけない行動と、正しい応急処置、さらに復旧の可能性を見極めるためのチェックポイントを解説します。
絶対にやってはいけないNG行動
スマホを水に落とした直後、ついやってしまいがちな行動には注意が必要です。以下のような行動は、かえって内部への水の侵入を広げ、故障を悪化させてしまう恐れがあります。
- 電源を入れる/操作する
→ 通電によりショートする可能性が非常に高いです。 - ドライヤーで乾かす
→ 熱で内部部品が変形したり、水が奥に押し込まれてしまう場合があります。 - スマホを振る/強く叩く
→ 水が拡散し、スピーカーやマイクにさらに浸透してしまいます。
これらの行動は「直したい」という思いから無意識にやってしまうことも多いため、注意が必要です。まずはスマホに触らず、すぐに電源を切って水分を拭き取りましょう。
応急処置のステップ【保存版】
水没したスマホに対して取るべき応急処置を、以下にステップ形式でまとめました。これは復旧の可能性を高めるためにも非常に重要なプロセスです。
- すぐに電源を切る(強制終了を含む)
- ケース・SDカード・SIMカードを外す
- 水分を外側から優しく拭き取る(ティッシュや乾いた布)
- イヤホンジャック・充電口なども丁寧に水分除去
- ファンや自然乾燥で最低24時間以上放置する
- 完全に乾燥した後に電源を入れる(※推奨されるのは48時間以上)
乾燥中は、ジップロックに乾燥剤(シリカゲル)と一緒に入れて密閉するのが理想です。米に入れる方法も一部で知られていますが、細かい粉が端末内部に入り込む恐れがあるため、あまり推奨されていません。
水没後のチェックポイント
応急処置が終わった後でも、すぐに安心はできません。次のポイントをチェックして、スマホの状態を確認してみましょう。
| チェック項目 | 異常なし | 異常あり |
|---|---|---|
| 電源が入るか | ○ | ×(起動しない) |
| タッチパネル操作 | ○ | ×(反応しない・誤動作) |
| 音声機能 | ○ | ×(ノイズ、音が出ない) |
| 充電の反応 | ○ | ×(充電できない) |
| カメラ・ライト機能 | ○ | ×(曇り、点灯しない) |
どれか一つでも異常が見られたら、内部に水分が残っている可能性があります。無理な使用は避け、速やかに修理または点検を検討しましょう。
修理・復旧はできる?気になる費用と対応方法
応急処置をしてもスマホの調子が戻らない場合、次に気になるのは「修理できるの?」「費用はいくらかかるの?」という点ですよね。実際、スマホの水没は保証対象外になることが多く、修理費用は想像以上に高額になることもあります。ここでは、自力で直る場合と専門対応が必要な場合の違いや、メーカー・修理業者ごとの対応内容と費用の目安をご紹介します。
自力で直るケース・直らないケース
水没しても運が良ければ無事に動作を再開することもありますが、以下のような条件によって復旧の可否が大きく変わります。
自力で復旧できる可能性が高いケース:
- 水に浸かった時間が10秒以内と短い
- 電源をすぐに切り、適切な処置を行った
- 防水仕様のスマホで、軽度の浸水だった
- 動作確認後、すべての機能に問題がない
自力では厳しいケース:
- 水没後に電源を入れてしまった(ショートの可能性)
- 海水やお風呂など、不純物を含む水に落とした
- 画面が真っ暗、音が出ない、充電ができない等の異常がある
- 放置してカビや腐食が進行している
特に海水やお風呂での水没は、塩分や汚れによって内部部品が腐食しやすく、時間との勝負になります。
Apple・Androidのメーカー対応まとめ
スマホメーカー各社の対応は以下のように異なります。水没に関しては「保証対象外」となることが多いため、自己負担での修理が基本となります。
| メーカー | 対応内容 | 修理費用目安(2025年現在) |
|---|---|---|
| Apple(iPhone) | AppleCare+未加入:実費修理 AppleCare+加入:12,900円 | 最大75,000円前後(機種により変動) |
| Samsung(Galaxy) | メーカー保証対象外 キャリア経由で修理受付 | 20,000~50,000円程度 |
| Google(Pixel) | メーカー修理は不可、非正規対応推奨 | 30,000円前後 |
| SONY(Xperia) | 防水でも水没は保証外、自己負担修理 | 25,000~45,000円程度 |
AppleCare+などの保証に加入していれば安く抑えられますが、未加入の場合は高額修理になることも珍しくありません。
正規修理と非正規修理、どっちが得?
修理方法には「正規店での修理」と「街の修理業者(非正規修理)」があります。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
| 項目 | 正規修理 | 非正規修理(町の修理店) |
|---|---|---|
| メリット | 純正パーツ使用、安心の保証 | 即日対応、データ保持率が高い |
| デメリット | 修理費が高額、日数がかかる | 保証対象外になる場合がある |
| 修理費用 | 3万〜7万円(機種により変動) | 1万5千円〜3万円程度 |
| データ維持 | 基本的に初期化される | 初期化なしで復旧可能な場合あり |
「どうしても中のデータを残したい」「修理に出す余裕がない」といった方には、非正規修理も現実的な選択肢です。ただし、メーカー保証が使えなくなる点には注意が必要です。
同じ失敗を繰り返さないための備えとは?
スマホを水に落とすというトラブルは、誰にでも起こりうる身近な事故です。しかし、一度経験すると「もう二度と同じ思いはしたくない」と感じるはず。ここでは、日常でできる予防策から、データ管理のコツ、そして**いざというときに助けてくれる“モバイル保険”**について詳しく解説します。再発防止と万が一への備え、どちらも大切です。
防水ケースや日常での予防策
まずは、物理的に水没を防ぐための対策が基本です。特にお風呂場やキッチン、洗面所など「水回りでスマホを使う習慣」がある方は、以下のような予防策を講じておきましょう。
- 防水ケースの活用
完全密閉型のケースを使用すれば、水没リスクを大幅に下げられます。アウトドアや旅行時にも便利。 - ストラップやリングを装着する
滑り落ち防止として非常に効果的。特に片手操作が多い方におすすめです。 - 水場での使用を避ける習慣をつける
「お風呂ではスマホNG」とルール化するのも一つの手です。
また、防水等級「IP68」などのスマホでも完全防水ではないため、過信は禁物。基本的には“水に落とさない工夫”を優先しましょう。
データ復旧・バックアップの重要性
スマホが壊れたときに最も困るのは、「中のデータが取り出せない」こと。大切な写真や連絡先、仕事のファイルなど、スマホには多くの情報が詰まっています。
日常的なバックアップの習慣をつけておくことが、最大のリスク回避策です。
| バックアップ方法 | メリット | 容量 |
|---|---|---|
| iCloud(iPhone) | 自動同期、Wi-FiのみでOK | 5GB無料(追加有料) |
| Googleドライブ(Android) | 写真・連絡先など簡単管理 | 15GB無料(追加有料) |
| PCへの手動保存 | ネット不要、完全保存可能 | デバイス容量に依存 |
特にLINEのトーク履歴やアプリ設定は、一度失うと復旧が難しい場合も。定期的にバックアップしておけば、「壊れても大丈夫」と安心感が持てます。
もしもの時のために「モバイル保険」という選択肢
スマホの水没や落下、故障などに備える**“モバイル保険”**をご存知ですか?これは、スマホ専用の保険サービスで、万が一のトラブル時に修理費や交換費用を補償してくれる心強いサポートです。
【モバイル保険の特徴とメリット】
- 月額700円前後で3台まで補償(スマホ・タブレット・PCなど)
- 年間最大10万円までの修理費補償
- 故障・破損・水没も対象
- AppleCareなど他の保証と併用も可能
例えば、水没によってスマホの修理に4万円かかる場合でも、モバイル保険に加入していれば実質無料になるケースも。特に正規修理は高額になりやすいため、コスパ良く備える方法として注目されています。
また、契約中のスマホだけでなく、家族の端末やタブレット、ノートパソコンもまとめて補償できるプランもあるため、デバイスの多い家庭には最適です。
まとめ
スマホの水没は、誰にとっても突然でショックな出来事です。ですが、適切な対処法を知っていれば、復旧の可能性を大きく高めることができます。電源をすぐに切る、乾燥させる、そして落ち着いて状態をチェックする——この一連の流れを覚えておくだけでも、被害を最小限に抑えることができるでしょう。
また、万が一修理が必要になった場合は、メーカーや修理業者によって費用や対応に大きな差があるため、事前に情報を把握しておくことが重要です。特に高額な修理費用に備えるには、「モバイル保険」のような補償サービスの存在が非常に心強い味方になります。
スマホは今や生活や仕事に欠かせないパートナーです。だからこそ、水没などのアクシデントに備えておくことは、将来的な安心にもつながります。この記事をきっかけに、ぜひあなたのスマホ環境を見直してみてください。











