割れたスマホを放置すると損？知らないと怖いリスクと対処法

スマホの画面が割れたまま、ついそのまま使い続けていませんか？
「操作できるし大丈夫」「修理代が高そうだから後回し」——そんな理由で割れたスマホを放置している人は意外と多いものです。ですが、目に見えないところでダメージは進行し、ある日突然、使えなくなるリスクも。さらに、修理費や買い替え費用が思った以上に高くつくこともあります。

この記事では、スマホを割れたまま使い続けることのリスクや隠れたコスト、そして近年注目されている「モバイル保険」という新しい選択肢について詳しく解説。
「スマホ壊れたらどうしよう…」と不安を感じている方に、安心と備えのヒントをお届けします。

この記事でわかること

• スマホが割れたまま使うことの具体的なリスク
• 修理せずに放置することで損するケースとは？
• スマホ修理費用の相場と実例
• モバイル保険の仕組みと選び方
• 保険を活用して出費を最小限に抑える方法

スマホ割れたまま使うのってアリ？放置のリスクとは

スマホの画面が割れてしまっても、「まだ操作できるし」「タッチも反応するから大丈夫」と、そのまま使い続けている方は少なくありません。確かに、軽いヒビ割れであれば、当面の使用には支障がないように感じるかもしれません。しかし、その放置が思わぬトラブルや費用増につながることも。ここでは、スマホ画面が割れたままの使用がもたらすリスクについて、具体的なケースを交えて解説します。

表面だけ割れてるなら大丈夫？

スマホの画面が「表面のガラスだけ」割れている場合、一見すると深刻な問題には見えません。
しかし、実際には以下のような危険が潜んでいます。

状況	潜在リスク
表面に軽いヒビ	水分やホコリの侵入による内部故障
タッチ操作ができる	指の小傷や感染症の原因になることも
液晶は無事	ヒビが拡大して液晶にも影響する可能性

ガラス割れの状態で日常的に使用していると、内部の精密機器部分がダメージを受けやすくなり、突然のブラックアウトや操作不能に至るケースもあります。

さらに、スマホの表面は「強化ガラス」であっても、割れた部分から徐々に耐久性が落ちていきます。わずかな水滴や汗でも内部基盤にダメージを与える可能性があり、気づいたときには完全に起動しないというトラブルも。

そのまま使うことで起こる5つのトラブル

スマホが割れたままの状態で起こりうる主なトラブルには、以下の5つがあります。

1. 液晶のにじみ・変色
   　ヒビから液晶にストレスが加わり、表示不良が発生することがあります。
2. タッチ操作の不具合
   　部分的に反応しない、誤タップが起こるなど、操作ミスの原因に。
3. 指や顔を切る危険性
   　割れたガラス片が表面に露出し、小さなケガをするリスクがあります。
4. 内部の劣化加速
   　湿気やホコリが入り込み、基板やバッテリーにダメージを与えやすくなります。
5. 買取・下取り価格が下がる
   　機種変更時に減額される、もしくは買取不可になることも。

特に3年以上使っているスマホの場合、耐久性が落ちていることもあり、ダメージの蓄積が急速に進む傾向にあります。日常的に仕事や連絡手段として使用している方ほど、リスクは高くなります。

実際に起きた事例と修理費の目安

たとえば、以下のようなトラブルは実際に多く報告されています。

• 画面が割れて3ヶ月後、急に液晶が真っ暗に。修理費25,000円（iPhone 13）
• 小さなヒビから内部に水が入り、バッテリーが膨張。修理不可能で買い替え（Android端末）
• 指に小さなガラス片が刺さって出血。通院費がかかったという例も

参考までに、主要機種の修理費は以下のとおりです。

機種	画面修理費用（非正規店の例）
iPhone 13	約22,000〜30,000円
Galaxy S21	約25,000〜35,000円
Xperia 1 IV	約20,000〜32,000円

こうした費用を自己負担で対応するのは、予想以上の出費になります。そこで注目されているのが「モバイル保険」という選択肢です。次の章では、なぜ人はスマホが割れてもそのまま使うのか、その心理と背景を深掘りします。

なぜ多くの人がスマホ割れを放置するのか

スマホの画面が割れても、そのまま使い続ける人は少なくありません。むしろ「割れていても使えるから修理しない」という選択は、今や珍しいことではなくなっています。では、なぜ多くの人が故障したスマホを放置してしまうのでしょうか？　その背景には、費用・心理・習慣といった複数の要因が関係しています。ここでは、スマホを割れたまま使う人の“本音”と、その裏にあるリスクを見ていきましょう。

修理費が高い

最も多い理由は、**「修理費が高すぎる」**という金銭的な理由です。

以下は、修理をためらう理由としてよく挙げられるものです：

• 正規店だと2万円以上かかることが多い
• 保証に入っていないとすべて実費負担になる
• 「このお金があれば何か買えるのに」と思ってしまう

特にAppleCare+やキャリア保証を利用していない人は、修理にかかる費用の高さに尻込みしがちです。
さらに、修理にかかる時間や手間（店舗に行く、数日使えない等）も心理的ハードルとなり、「今すぐ困らないから、後でいいか」となってしまうのです。

しかし、修理を後回しにしたことでさらに故障が悪化し、最終的には買い替えを余儀なくされたという声も少なくありません。

すぐ使えるから「まぁいいか」になる心理

スマホが割れていても、通常通り動くことが多いです。特に、

• タッチ操作ができる
• 通話・カメラ・アプリなどに支障がない
• ケースやフィルムで割れが隠れて見えにくい

といった条件が揃うと、「壊れてるけど使えるから大丈夫」という判断になります。
このような状態を心理学では**「正常性バイアス」**と呼びます。

正常性バイアス：問題が起きていても「自分は大丈夫」と思い込んでしまう心理状態

このバイアスによって、「今は使えてるし、まだ平気」という判断が続き、修理や対策をしないまま半年〜1年以上が経過するケースもよくあります。

ただし、実際にはじわじわと端末内部は劣化しており、ある日突然使えなくなるリスクは常にあります。

割れてても動く＝安心感の落とし穴

「割れていても動くから問題ない」と感じるのは、一種の**“安心感”の錯覚**です。
この安心感には、以下のような盲点があります：

• 見た目だけで機能を判断してしまう
• 異常がないように見えても内部では損傷が進行している
• 「次壊れたら考える」で結局なにも対策しない

実際に、スマホ修理業者のアンケートでは**「壊れたまま1年以上放置している人が全体の約45%」**というデータも。
その多くが、次のようなタイミングで後悔することになります：

• 旅行中に突然画面が真っ暗になった
• 大事な連絡をしようとしたらタッチが効かなくなった
• 修理しようとしたらすでにパーツが劣化し修理不能に

割れたスマホを使い続ける行為は、「節約」のように見えて、実は将来的に高いコストや損失を招く落とし穴でもあるのです。

次のセクションでは、その放置による長期的なリスクと、それを防ぐための新しい選択肢「モバイル保険」について詳しく解説します。

修理しない選択は本当にお得？長期的コストに注意

「今は使えてるし、修理しなくてもいいか」──一見すると合理的に思える判断ですが、実はそのまま放置しておくことで、かえって損をするケースが多いのが実情です。スマホは精密機器。小さなガラス割れから連鎖的に故障が広がることもありますし、「使える＝問題なし」とは限りません。ここでは、修理を見送ることによる隠れたコストと、今注目されている「モバイル保険」という備えについてご紹介します。

修理しないことで故障リスクは倍増

スマホ画面の割れを放置すると、故障リスクは時間とともに高まります。以下は、放置によって起こる典型的な二次トラブルの例です。

割れたままの状態	発生しやすいトラブル	想定修理費用
軽度のヒビ（表面）	表示不良、タッチ不良	20,000〜30,000円
ガラス剥がれあり	液晶漏れ、ブラックアウト	25,000〜40,000円
落下後に症状悪化	バッテリー膨張・発火リスク	買い替えレベル（5〜10万円）

また、割れた状態での再落下は、ダメージの蓄積により致命的な故障を招きやすくなります。
一度の落下で壊れなかったとしても、「次」で壊れる確率は確実に上がっていると考えるべきです。

さらに、スマホ内部に湿気が侵入すると、基盤故障などで修理不可能となり、データも取り出せないことがあります。

機種変更よりも高くつくケースも

多くの人が、「いざとなったら買い替えればいい」と考えています。
しかし、実際には以下のようなコストが発生します。

• 最新機種の価格帯：10万円〜18万円（iPhone 15シリーズなど）
• キャリア契約変更時の手数料：3,000円〜
• データ移行サービス：ショップ依頼で5,000円前後
• 下取り減額（画面割れで最大2万円減額）

仮に、スマホが割れている状態で買い替えるとなれば、下取り価格が大幅に減額され、損失はさらに大きくなります。
また、突然の故障で急遽買い替えが必要になると、金銭的な余裕も選択肢も少なく、結果的に望まない機種を選ぶことにもなりかねません。

「修理しない＝節約」ではなく、「修理しない＝リスク増＋損失増」と認識することが大切です。

「備え」として注目されるモバイル保険とは

こうした予期せぬ出費やリスクをカバーする手段として、今注目されているのがモバイル保険です。

モバイル保険とは、月額数百円〜1,000円前後で加入できる、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器専用の保険。画面割れ、故障、水没などのトラブルに対して修理費用の実費補償が受けられます。

主な特徴は以下の通りです：

• 月額700円前後で最大10万円までの補償が可能
• 自然故障・落下・水没も対応（プランによる）
• キャリアやメーカー保証が切れていても対象
• iPhone、Android、iPad、ノートPCなど複数端末を同時に補償できるサービスもあり

特にAppleCareに加入していないiPhoneユーザーや、格安スマホを利用している方にとっては、コストパフォーマンスの高い保険として評価が高まっています。

スマホは毎日使う“生活インフラ”とも言える存在。
その万が一に備えるという意味でも、モバイル保険はこれからの新常識となりつつあるのです。

次のセクションでは、具体的にモバイル保険の仕組みや、どんな人におすすめかを詳しく解説していきます。

スマホが割れても安心！モバイル保険という選択肢

スマホは日々の生活に欠かせない存在ですが、画面割れや故障のリスクは避けられません。だからこそ、事前の「備え」があるかないかで、トラブル時の対応と出費に大きな差が出ます。そんな中、スマホユーザーの間で今急速に注目を集めているのが「モバイル保険」。ここでは、その仕組みやメリット、選び方のポイントを詳しく紹介します。

モバイル保険とは？仕組みとメリット

モバイル保険とは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器に特化した民間の保険サービスです。
落下や水没、自然故障などによって端末が破損した際、修理費用や再購入費用を補償してくれるのが特徴です。

主なメリットは以下の通り：

特徴	内容
月額料金	約700円〜（保険会社により異なる）
補償範囲	画面割れ・水没・自然故障・盗難など
補償金額	年間最大10万円までカバー
対象端末	スマホ・タブレット・PC・ゲーム機などもOK（複数台対応プランあり）
キャリア不問	SIMフリー・格安スマホでも加入可能

特にキャリアやAppleの保証に入っていない人にとっては、自費修理よりも断然コスパが良い選択肢です。
また、中古スマホやメルカリなどで購入した端末でも加入できる保険もあり、柔軟性が高いのも魅力のひとつです。

たとえば、「さくら少額短期保険」の「モバイル保険」では、年間10万円までの補償があり、修理のたびに何度でも利用可能（※条件あり）という内容。日常的にスマホを使い倒すユーザーにはぴったりの内容です。

自費修理より安くなるケースも

画面割れ修理にかかる平均費用は2万円〜3万円。
一度の修理で、モバイル保険の年額分を回収できるケースも少なくありません。

たとえば、以下のようなシミュレーションを見てみましょう。

内容	モバイル保険利用	自費修理
修理費用（iPhone）	保険適用で自己負担0円（または一部）	約25,000円
月額保険料	約700円 × 12ヶ月 ＝ 8,400円	ー
トータルコスト	約8,400円で修理済み	25,000円支払い

このように、1回でも修理を利用すれば元が取れる場合がほとんど。
さらに、水没や盗難など高額な損害が発生した場合も、再購入費用として補償が出るため、「急な出費」に対する安心感が圧倒的に違います。

また、自己修理や非正規業者での修理では、メーカー保証が無効になる場合もありますが、モバイル保険は非正規修理でも補償対象となるケースが多いため、実用性も非常に高いです。

どんな人におすすめ？選び方のポイント

モバイル保険は以下のような方に特におすすめです：

• スマホをよく落とす・壊しやすい
• AppleCareやキャリア保証に未加入
• サブ端末・タブレットも一緒に補償したい
• 中古・SIMフリースマホを使っている
• 修理費用の予測がつかず、不安を感じている

また、選ぶ際には以下のポイントに注目するとよいでしょう：

チェック項目	解説
月額と補償金額のバランス	安すぎるプランは補償範囲が狭い可能性あり
利用端末の登録数	複数台補償プランなら家族も一緒に加入できる
保険金の申請方法	アプリやWebで完結するかどうか
修理業者の自由度	正規・非正規どちらでもOKか確認する

結論として、「スマホが割れたらどうしよう…」と悩む前に備えておくのが賢い選択です。
修理費用を心配することなく、安心してスマホを使い続けるためにも、モバイル保険は現代の必須アイテムといえるでしょう。

まとめ

スマホの画面が割れてしまっても、操作できる状態だとついそのまま使い続けてしまいがちです。ですが、その放置が後に大きな出費やトラブルを引き起こす可能性があることを、この記事でお伝えしました。

特に、内部へのダメージや液晶の劣化、データ損失などは“ある日突然”起こるため、油断は禁物です。「修理は高いから…」とためらっているうちに、最終的にスマホを買い替える羽目になり、結果的にもっと高くつくケースも少なくありません。

そこで注目されているのが「モバイル保険」。画面割れや水没、自然故障に備えられ、1回の修理でも元が取れるほどの高コスパ。AppleCareやキャリア保証に入っていない方にとっては、まさに“転ばぬ先の杖”となります。

スマホは生活の中心。だからこそ、「壊れてから慌てる」のではなく、「壊れる前に備える」意識を持つことが大切です。
モバイル保険を上手に活用して、これからも安心してスマホライフを送りましょう。