楽天ポイント利息は意味ない？デメリットや落とし穴と最適な使い道

楽天ポイント利息とは？仕組みをわかりやすく解説

楽天が提供する「楽天ポイント利息」は、楽天ポイントに年利0.1%の利息がつくという、一見お得に思えるサービスです。しかし、その実態は意外と知られておらず、「これって意味あるの？」と疑問に思う人も多いのが現実です。まずは、楽天ポイント利息の基本的な仕組みから詳しく見ていきましょう。

楽天ポイント利息の基本的なサービス内容

楽天ポイント利息は、「楽天銀行」と「楽天PointClub」を連携することで利用できるサービスです。利用者は通常ポイントを「ポイント利息口座」に預けることで、毎月1日に利息として0.1%相当のポイントが付与されます。

項目	内容
年利	0.1%（変動なし）
対象ポイント	通常ポイントのみ
最低預入額	なし（1ポイントからOK）
利息付与日	毎月1日（前月末時点の残高に対して）

たとえば、1,000ポイントを1年間預けた場合、年利0.1%なので、たった1ポイントしか増えません。

利息が付く条件と対象ポイントの違い

楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。楽天ポイント利息で利息がつくのは通常ポイントのみであり、期間限定ポイントは対象外です。

また、預けたポイントは自動的にロックされるわけではなく、いつでも引き出し可能ですが、預けている間は楽天市場や楽天ペイで使用することができません。

通常ポイントと期間限定ポイントの扱い

ポイント種別	利息対象	使用可能場所	有効期限
通常ポイント	○	楽天市場、楽天ペイなど	最終獲得日から1年
期間限定ポイント	×	同上（但し制限あり）	数日〜45日程度

このように、「利息がつく」という魅力の裏には、実は多くの制限や落とし穴が隠されています。

楽天ポイント利息の「意味ない」と言われる理由

楽天ポイント利息は「ポイントが勝手に増えるならお得」と思われがちですが、実際に利用してみた人の多くから「結局意味ないのでは？」という声が上がっています。なぜそう感じる人が多いのか、その背景には「増え方の少なさ」や「使い勝手の悪さ」など、見逃せない要因が存在します。以下では、楽天ポイント利息が「意味ない」と言われる主な理由を具体的に解説します。

付与される利息がごくわずか

楽天ポイント利息の年利は「0.1%」。これは銀行の普通預金とほぼ同等の利率であり、実際に得られるポイントはごくわずかです。

たとえば以下のようなシミュレーションを見てください。

預入ポイント数	年間で増えるポイント（0.1%）
1,000ポイント	1ポイント
10,000ポイント	10ポイント
100,000ポイント	100ポイント

100,000ポイント預けても、1年間でたった100ポイントしか増えない計算になります。この増加幅では「利息を得る目的で預ける意味は薄い」と感じるのも無理はありません。

利息がつくのは通常ポイントのみ

楽天ポイントの中でも、期間限定ポイントは日常的に付与される機会が多い一方、利息の対象となるのは「通常ポイント」のみです。

つまり、

• 楽天市場のキャンペーンでもらった期間限定ポイント
• SPUで付与された短期有効ポイント
• イベントで付与された期間制限付きポイント

などは、いくら持っていても利息の対象外です。楽天ユーザーの多くは「期間限定ポイント中心」であるため、実際に利息運用できるポイントが少ないのもネックです。

ポイントが使えない間の機会損失

楽天ポイント利息に預けたポイントは、もちろん引き出せばすぐ使えます。しかし預けている間は、

• 楽天市場の買い物
• 楽天ペイによる支払い
• 楽天証券でのポイント投資

などに使用できないため、その間にポイントを活用するチャンスを逃す可能性があります。

特に、楽天経済圏ではキャンペーンやセールが頻繁に行われており、ポイントを「利息目的で眠らせる」こと自体が非効率になりがちです。

楽天ポイント利息の主なデメリット3選

楽天ポイント利息は、一見すると「使わずに置いておくだけでポイントが増える」便利なサービスに思えます。しかし実際には、利用することで発生する具体的なデメリットも存在します。ここでは、特に注意すべき3つのポイントに絞って解説します。

利用の自由度が下がる

楽天ポイント利息に預け入れたポイントは、一時的に自由に使えなくなります。もちろん、いつでも引き出すことは可能ですが、その都度「利息口座」から通常口座に戻す手間が発生します。

たとえば以下のようなケースを考えてみましょう。

• 楽天スーパーセールで欲しい商品を見つけた
• 手元の通常ポイントが足りない
• 利息口座に預けてあるが、即時に引き出して使う必要がある

このような場面では、ポイントを預けたこと自体が「不便さ」になってしまうのです。

また、楽天ペイや楽天カードの支払いにも、預けているポイントは即時反映されません。利便性の高い楽天ポイントの強みを、自ら手放すことにもつながります。

期間限定ポイントには適用されない

前のセクションでも触れた通り、楽天ポイント利息の対象は「通常ポイント」のみです。ところが、楽天経済圏のユーザーが日常的に獲得するポイントの多くは期間限定ポイント。

付与の例	ポイント種別
楽天市場キャンペーン	期間限定
楽天カード新規特典	期間限定
楽天モバイル加入特典	期間限定

このように、ユーザーの手元に入るポイントの7〜8割以上は「期間限定」であると言われており、実際に楽天ポイント利息を活用できる人はごく一部。使える層が限られているという点でも、メリットは限定的です。

ポイントが預けたまま埋もれるリスク

楽天ポイント利息にポイントを預けると、「なんとなく安心して放置してしまう」ことが起こりやすくなります。しかし、これには意外なリスクがあります。

• 通常ポイントでも「最後の獲得日から1年」で失効する
• 利息口座に入れていると、利用履歴が減りがちで有効期限管理が難しくなる
• 放置している間に使い忘れ、ポイント失効

このように、利息目的で預けたポイントがいつの間にか失効してしまう可能性があるのです。特に、少額のポイントを複数回に分けて預けた場合、利息の恩恵よりも管理の手間やリスクの方が大きくなります。

それでも楽天ポイント利息を使うべき人とは？

ここまで見てきたように、楽天ポイント利息は「お得そうに見えて、実は微妙」と感じられるサービスです。しかし、すべての人にとって「意味がない」とは限りません。特定の使い方やライフスタイルの人には、十分に活用価値のあるサービスとなります。このセクションでは、楽天ポイント利息を使うべき人の特徴を3タイプに分けて紹介します。

貯めたポイントをすぐ使わない人

楽天市場や楽天ペイで買い物をあまりしない人、あるいは「ある程度ポイントが貯まってから使いたい」という人にとっては、楽天ポイント利息は自然にポイントを寝かせる手段として有効です。

例えば以下のようなケースが該当します：

• ポイントをボーナス的にまとめて使いたい
• 高額商品の購入まで貯めておきたい
• 家族のためにまとめ買いをするタイミングを待っている

このように、今すぐポイントを使う予定がない人なら、利息で少しでも増やしておくのは合理的な選択肢です。

楽天ポイント運用が不安な人

楽天には「楽天ポイント運用」という、ポイントを使った疑似投資サービスもありますが、これは市場に連動しておりマイナスになるリスクもあります。

一方、楽天ポイント利息は元本割れのリスクがゼロ。安全性を重視する人や、「ポイントは絶対に減らしたくない」という人にとっては、こちらの方が安心して利用できます。

比較項目	楽天ポイント利息	楽天ポイント運用
リスク	なし	市場変動による損失あり
リターン	年0.1%固定	変動（増減あり）
対象	通常ポイントのみ	通常ポイントのみ

少額でも「減らしたくない」という心理を重視する人には、ポイント利息の方が向いていると言えるでしょう。

ポイントの有効活用先を探している人

「期間限定ポイントはすぐ使っているけど、通常ポイントが残っている」「気づいたら1,000ポイント以上溜まっていた」など、使い道が決まっていない通常ポイントがある人にも、楽天ポイント利息は活用の余地があります。

• 使わずに放置するぐらいなら、少しでも増やしておく
• 無理に買い物をするより、自然に運用
• ポイントが消えることなく、管理しやすい

このように、ポイントの出口戦略が定まっていない人には、楽天ポイント利息は“置き場”として適した選択肢となります。

楽天ポイント利息の代わりにおすすめの使い方

楽天ポイント利息は低リスクで安心なサービスですが、「増える量が少ない」「使い道が制限される」といった理由から、他の方法での活用の方が効率的な場合もあります。ここでは、楽天ポイントをもっと賢く・お得に活用するための代替手段を3つご紹介します。

楽天ポイント運用（ポイント投資）との違い

楽天ポイント運用は、楽天証券を通じてポイントを投資信託のように運用できるサービスで、運用益によってポイントを増やすことが可能です。特に中長期で見れば、利息よりも大きなリターンが期待できます。

比較項目	楽天ポイント利息	楽天ポイント運用
リターン	年0.1%固定	年数％〜10％以上も可能（変動）
リスク	なし	市場変動により損失あり
対象ポイント	通常ポイントのみ	通常ポイントのみ
操作性	楽天PointClubから簡単	楽天PointClub or 楽天証券から運用

「多少のリスクは取れても、より多く増やしたい」と考える人には、楽天ポイント運用の方が合理的です。

実際に過去のデータでは、数ヶ月で3〜5%の増加を記録したこともあり、「利息の10倍以上」の利益を得たユーザーも少なくありません。

楽天ペイで日常使いする方法

最も確実で使い勝手の良い方法は、楽天ペイでポイントを日常的に消費することです。コンビニやスーパー、ドラッグストア、カフェなど、楽天ペイ対応店舗は年々増加しており、期間限定ポイントも使えるのが魅力です。

おすすめの使い方：

• コンビニ（ローソン、ファミマなど）での少額決済
• 日用品の購入
• 飲食チェーンでのランチやコーヒー代に充当

こうした日常支出にポイントを充てることで、「お金を使わずに生活コストを抑える」効果があります。利息以上に実利を感じられる使い方だと言えるでしょう。

ふるさと納税や楽天スーパーセールでの活用

貯めたポイントを一気に使うなら、楽天ふるさと納税や楽天スーパーセールのタイミングがおすすめです。これらのイベントでは、ポイント倍率が上がるため使うと同時に新たなポイントを獲得できるのが魅力です。

例えば：

• ふるさと納税に楽天ポイントを使って、実質負担2,000円以下で豪華返礼品をゲット
• スーパーセール中にポイントでまとめ買いし、購入金額に応じたSPUでポイント還元も得られる

利息でちまちま1ポイントずつ増やすよりも、一気に使って一気に得する方がトータルで得になるケースは多いです。

まとめ

楽天ポイント利息は、一見すると「使わずに置いておくだけでポイントが増える便利なサービス」に思えます。しかし実際は、年利0.1%というごくわずかな利息で、対象は通常ポイントのみ。しかも預けている間は自由に使えないなど、利便性や効率の面で物足りなさが残る仕組みです。

一方で、「今すぐ使う予定がない」「楽天ポイント運用はリスクがあって不安」という人には、リスクゼロでポイントを管理できるという点で一定のメリットがあります。

ただし、よりお得にポイントを活用したいなら、楽天ペイや楽天ふるさと納税、ポイント運用など代替手段の方が実利を感じやすいのも事実です。

重要なのは、自分のポイント利用スタイルやライフスタイルに合わせて、「利息を得るか、使って得するか」を判断すること。この記事が、楽天ポイントの賢い使い道を見つけるヒントになれば幸いです。